ここじゃ落ち着かない

今日は夜にミケにゃんと仔猫達が駆け出してきた。凄い勢いで寝床から走り出てきて、前をうろついて食べ物をねだって鳴いている。
いつもの場所に4匹で食べれるよう置いてやり、4匹の背中を何度か撫でた後にクロちゃんの待っている場所へ急いだ。

ミケにゃんと仔猫達は団子状になりながら寝床に居るので暖かいだろうけど、クロちゃんは1匹で暖が取れない寒い状態で待っていてくれていると思うと、小走りになる。
いつもの場所に近づくと、いつものように「うにゃっ、あっ、あっ、あっ」と特徴のある鳴きかたをしてクロちゃんが登場。今日も寒いのに待っていてくれたことが嬉しい。

しかし、今日もなんだか落ち着かない様子。それどころか、撫でられるのが嫌なのか、体を低くしたりして避けるようにされてしまう。
なんだか様子が変なので、ここじゃ落ち着かないのかと思い、じわじわと移動するクロちゃんの後をついて歩く。するといつものアパートへ。

ふと、ベンチに座り、クロちゃんを膝に乗せて撫でることができたらいいかもと思い、近くの公園まで行ってみる気になって歩き始めた。てこてことついて来るクロちゃんだったが、公園の入り口までで中には入ろうとしない。
「にゃあ」と鳴いてアパートの方へ戻ろうとするので、あきらめてクロちゃんの後をについて行く。
アパートの入り口に戻ると、いつものように敷地内の奥を見てついてきて欲しそうにするクロちゃん。しかし、不法侵入となるので行けるはずも無く。
「バイバイ」と言って立ち上がり歩き始めると、いつものようについて来ていつも撫でている場所へ。遅い時間なので「今日はもう帰るね、バイバイ」と言うと諦めたように車の下に姿を消した。