宙おおいに怒る

家に帰ってから、荷物を片付けたり着替えをした後に、晩ご飯を食べた。その後はシャワーを浴びて撮影した写真の整理を済ませ、ブログを見て回っていると、宙が「ウニャオン、ウニャオン」と何度も鳴いた。呼んでいるような気がして見に行き、抱き上げようとしたら走り去った。その後も近づいていくと「ウニャッ」と鳴いてドタバタと逃げ回った。嬉しそうにゴロゴロとノドを鳴らしながら。
家に帰ってきてから1度だけ抱っこをしたのだが、それからほったらかしにしていたせいだろうか。

少し相手をしたが、逃げ回り狭い場所にもぐりこんで出てこない宙を残し寝ることに。夜の11時を過ぎているし、疲れているのでさすがに眠い。
しばらくして宙が不満そうに大声で鳴いたので、しかたなくベッドから這い出て、再び相手をするのだが、また狭い場所にもぐりこんで出てこない。嬉しそうにゴロゴロとノドを鳴らしている宙の傍に座ってしばらく付き合ったが、とにかく眠いので再びベッドへ。

あと少しで眠れそうというとき、またしても宙の不満そうな鳴き声で目が覚めた。今度はトイレを掃除しろという要求である。
すっかり片付けて「寝ようよ」と言ってみたが、遊びたくてウズウズしている顔が「いや」と言っている。それならと追いかけっこをして少し遊んだ。
眠そうにして動かなくなったので、床に横になって「寝ようよ」と言ってみた。すると、すごい勢いで肩にとび蹴りをされ、顔の前に飛び降りて尻尾と背中を丸くして「ウニャオオン、ウニャオオン」と文句を言うのである。
「一日中独りぼっちで過ごさせて、帰って来ても相手にしないなんてのはダメ!」と文句を言われたような気がしたので遊んでいると、徐々にホットカーペットの温もりを求めて床に接する面が増え、意識は消えぎえになり始めた。
すると、とどめを刺すように催眠物質を放出する宙が足の間に体をうずめて寝始めてしまった。意識を失うまであっと言う間で、宙が足の間で向きを変えるたびに意識は戻るのだが、疲れと眠気でもう動くことができない。
寒い夜をホットカーペットと足の間で寝ている宙の温もりだけで過ごしてしまったため、朝を迎えた頃には鼻水が止まらなかったが、それでも風邪を引かなかったのは”○○は風邪をひかない”というのに当てはまっているからか。