雪景色の朝

朝。一面の雪景色にクロちゃんはどうしただろうかと気になる。
いつもの温水器の上に姿は無かった。

夜。クロちゃん家の前を通りかかると、黒い弾丸のように飛び出してくる生き物達が...かなり驚いた。
ミケにゃんと仔猫達だ。待ちわびていた様子で、足元に擦り寄ってくる。
踏んづけてしまいそうで歩くのが難しいほどまとわりついてくるのを避けながら、なんとか2メートル先のいつもキャットフードを貢いでいる場所へ移動した。
もう大変な興奮状態でクレクレと鳴いたり、キャットフードを入れた容器に手をかけたりしている仔猫達を待たせないよう、4匹が並んで食べれるように横長にキャットフードを置いていく。
食べれるようになると、もう私には興味はないらしく一心不乱といった様子だ。それを確認してクロちゃんの待つ場所へ小走りに移動。

朝の雪景色に心配していたが、元気そうにしているクロちゃん会って一安心。そして、いつものようにキャットフードを貢ぎ撫で撫で。
しばらくすると膝に乗った。そして今日も、このまま抱いて家に帰りたいという想いにとらわれる。別れが切ない。