ちょっと涙が出た夜

昨日の夜もクロちゃんを膝に乗せ撫でたが、その後の別れはいつものように辛かったなあと、そんなことを思い出しながら今朝も温水器の上で寝ているクロちゃんを確認した。

そして夜。クロちゃん家の近くにやってくると、ミケにゃんが凄く真剣な顔をして駆け寄ってきた。その後に仔猫達が続く。
足元にまとわり着くようにしてキャットフードを欲しがり、踏みそうになりながらいつもキャットフードを置いている場所へ移動し、急いで食べれるように置こうとしゃがむと、手にしているキャットフードを入れた容器に顔を突っ込む茶トラ。
おいおいと思いながら容器に手を入れてキャットフードを出してやる。と、まっしぐらに食べ始め、もうこちらには目もくれず凄い勢い。食べる、食べる。
ここはこれでOK、ということでクロちゃんの待ってる場所へ小走りに移動。

いつものようにキャットフードを食べ終わり、まったりクロちゃんを膝に乗せて撫で撫で。が、至福の時はすぐに過ぎ去った。そろそろ帰らなければいけないと、クロちゃんを膝から降ろそうと思うのだが実行できずグズグス。
どうしても降ろせないので、クロちゃんに降りてもらおうと膝を斜めにした。すると、おなかの側へと移動して何とか乗っていようとする。とにかく降りたくないと抵抗されるのが嬉しいやら切ないやら。...連れて帰りたいのにできない悲しさを噛みしめる。
どんどん膝を傾けてもなんとか乗っていようとするクロちゃん。しまいには私の手に前脚を伸ばして爪を引っ掛けて引き寄せ、抱っこする体制にまでした。なんかもう泣けそうになる。家に連れて帰りたくてしょうがないのにできない。
しょうがなく抱き降ろして「バイバイ」と別れを告げた。ちょっと涙が出た夜。