寂しいからだろう

昨日はミケにゃんや仔猫達、クロちゃんにも会えなかったが、果たしていつもより早い時間の今日はどうだと思いつつ帰り道を歩く。クロちゃん家が近づくと、ミケにゃんが凄い勢いで走って来た。続いて仔猫達も「にゃあっ」と高い声で鳴いて駆けて来る。
久しぶりに会う仔猫達は大きくなっているので、もう少し仔猫でいてくれるといいのにと思いつつ、キャットフードを貢いだ。
いつもの場所に4回ほど摘まんで置いてやり、すぐに立ち去る。クロちゃんが待っていてくれるかもしれないので。

いつも撫でている場所が近づくと、クロちゃんが鳴きながら姿を現した。
「おお、クロちゃん」「待っててくれたのね」と声をかけて、いつも撫でてる場所へ急ぐクロちゃんの後をついていく。
しかし、いつもの駐車車両がない。その車の前で撫でているのに、駐車スペースがあるだけなのでちょっと落ち着かないクロちゃん。私も。

辺りを見回して、クロちゃんは隣の駐車車両の前へ。その前でキャットフードを食べた。
少しその場で撫でていたのだが、撫でているときに車が戻ってくるかもしれないと思うとやっぱり落ち着かない。
そこで、クロちゃんがいつも連れて行きたがるアパートの前へ移動して撫でた。
しばし撫でているとアパートの敷地の奥へと行くので、それなら帰ろうかと思い立ち上がって歩きはじめると、いそいで戻ってくる。それでまたしばらく撫でる。そんなことをもう1度繰り返したが、いつまでもそうしていられないので「バイバイ」と言って別れた。
なんとなくクロちゃんが寂しそうにして見えるのは、単に私が寂しいからだろう。...それともクロちゃんも寂しいと思っているのか。