突き刺さる

イリコもほとんどなくなり、底に残ったのが5、6尾ばかり。食べづらそうなので取出して掌に乗せ黒チビの前へと差し出してみる。最初は怖がって躊躇したのだが、くんくんと臭いを嗅いで口を近づけた。ガブッ! 「痛"」鋭い針が皮膚を突き刺す感覚が。イリコを食べようとした黒チビの小さい牙が、小指に突き刺さったようだ。
噛んだ途端に食べれないことがわかったようで、すぐに小指から牙は抜けて今度はちゃーんとイリコを食べ始めた。こちらは脅かさないよう手を差し出したまま痛みを我慢。後で見てみると血が出ていた。針がちょっと刺さった程度なので痛みもすぐに引いて治っちゃったけど、仔猫の牙って針のようだなぁと実感。

キジトラは好奇心一杯で通りに出てみたり、こちらに擦り寄るそぶりを見せたり。可愛さが更に増してきた。