慣れ始めた仔猫たち

黒チビはイリコを入れた箱に頭から胸の辺りまで突っ込んで、一度も顔を上げることなく無心に食べている。もちろん手は箱の中。ミケにゃんは顔が箱の中へすっぽり入った状態で、黒チビと2匹でほとんど箱を占領している。
その横で、キジトラは顔を出したり入れたりしながら、イリコをくわえて出しては食べてを繰り返している。

そのキジトラは見ている私のすぐ側に居るので、当然のごとく撫でなで攻撃を受けることに。逃げたりするかもと思いながらも、そのやわらかい毛に触ることをためらわない。最初は指先で触ったのだが、すぐに掌で体全体を撫でなで。
食べている動きが止まってこちらを見たので、やばい、逃げるか...と手を止めて様子をみた。じっと見られたので、ゆっくり指先を鼻先へと差し出してみる。くんくんと臭いを嗅いでいたけど、プイッと顔をそむけてまたイリコを食べ始めた。
これは、もしかして撫でても大丈夫かも。そうとなれば。

撫でなで、撫でなで、撫でなで。