パンチパンチ

「にゃぁー」と鳴くクロちゃん

夜。仕事の帰りにミケにゃんが待ちわびたように寄ってきた。
お腹が空いているようなので、イリコを取り出して食べられるようにするとカリカリと音を立てて食べはじめる。
最初は茶トラとキジトラが側にいたのだが、茶トラは怖がって何処かへ行ってしまった。残ったキジトラはミケにゃんと一緒にイリコを食べようとしてみたり、側にいる私を怖がって小さく飛びながら後ずさりをしたりとちょこちょこ動き回っている。ほほえましい。
少しして食べているミケにゃんを軽く撫でていた手にパンチしてきた。やわらかい肉球がポンポンと手の甲に当たり、すっかり嬉しくなる。
玉を取って遊ばないかと指をクリクリ動かしてみると、興味津々といった様子で見つめているけれど、なかなか手は出てこない。
怖がらせないようにしながら指を動かして見せていると、少し慣れたのか何度もパンチを繰り出してきた。
小さくてやわらかい肉球が手にパシパシと当たって、なんだか嬉しい気持ち。可愛い。とにかく何をしても可愛い。