気持ち良さそうな顔が

歩いてくるクロちゃん

朝早くに新聞を取りに行く。近頃はそのときにクロちゃん家の前に行って猫の姿を探すのも日課となった。
運がよければクロちゃんに会えるのだが、朝はあまり撫でられたい気分ではないのか、それとも母猫ミケにゃんの手前、だれだれに甘える姿を見せたくないのか、とてもつれないクロちゃんだったりする。
が、今日はちょっと違った。

朝の排便を済ませでもしたかのような、なんだかスッキリとした顔つきで家へと向かっているクロちゃんに出会った。
おおっ、良いタイミングで会えたと早速「クロちゃん」「にゃんにゃん」と呼んでみた。
すると「にゃぁ、ぁん」と応えつつ、こちらへと近づいてきた。嬉しい気分。
落ち着かないのか少しうろついて場所を移動した後、腰を下ろしたのでじっくり撫でなで。

果たして撫で方が上手いのだろうか、今日もクロちゃんはヨダレを出してうっとり顔をしている。
時折、気持ち良さそうな顔がゴロゴロ鳴っている喉の音とともに、こちらの顔や髪へとすり寄ろうとするので愛しさが増す。
20分も撫でていただろうか、やがて立ち上がり家へと帰っていった。
離れづらい気持ちからついて行ったのだが、もうあまり相手にしてくれそうにない。うーん。寂しいかも。


母猫ミケにゃんと、腹違いの兄弟仔猫達が寝ているのを見てから新聞を取って帰った。