久万さん家でそのことを話したら、その猫はノラ猫で、面白い姿で寝ていたのを見たという。 なんでも、木を支えるための丸太にお腹を渡して、支柱にしている丸太に顎を乗せて、ときどきバランスが崩れるのか足をぴくつかせていたのだという。 かなり無防備で…

少し歩いてまた振り返ってみたら、やっぱりこちらをじっと見ている。 おおっ、こんなに熱心にお見送りしてくれるなんてと、嬉しく思いながら歩いていると、今度は「にゃぁあ」と呼ばれてしまった。 振り返ると、やっぱりこちらをじっと見ている。 戻って撫で…

歩き始めると、「にゃぁ」と鳴いて猫も一緒に歩き始めた。 「えっ、一緒に行くの」「一緒にはちょっと」 こちらをちらりと見上げている猫に言ってみるが、知らん顔して一緒に歩いている。 「本当に一緒にいくの?」と聞いてみたら、足が止まった。 やっぱりず…

目の合った猫に「にゃあ」と声を掛けてもらったことはあっても、歩いて通り過ぎようとしているのに声を掛けられたことは初めてかも。 いったいどうして自分に声をかけたものだろう。 この猫に、コイツ猫好きって見破られたか? なんにしても猫から声を掛けて…

途中、久万さんとケーキを食べようと横道にそれてケーキ屋さんへと向かった。 前を行く女性が道端で座っている猫を見つけ、手を伸ばして少し撫でてやっていた。 自分もその猫の横を通り過ぎ、すぐ近くのケーキ屋に入る。 店内は涼しく、これまで歩いてきた厚…

台風が来ると聞いていたので、行けるんかと心配してたけど、夜中に通り過ぎて朝はすっかり晴れとなり、久万さん家へとお出かけするのであった。 午前中は会社でちょっとお仕事して、グッピー達にも遅いお昼を食べさせ終わり。 3時頃。日焼けしないようにと完…