ケーキ屋さんの帰り

途中、久万さんとケーキを食べようと横道にそれてケーキ屋さんへと向かった。 前を行く女性が道端で座っている猫を見つけ、手を伸ばして少し撫でてやっていた。 自分もその猫の横を通り過ぎ、すぐ近くのケーキ屋に入る。
店内は涼しく、これまで歩いてきた厚さをしのぐ。 甘夏メロンショートケーキと、いちごのショートケーキを1つずつ購入して店を出た。 そして、今歩いてきた道を戻る。
また猫の側を通り過ぎようとしたとき、「にゃあ」と声を掛けられた。 足元をみて「なんでしょう」と答えている間にも、猫は自分の足に身体をこすり寄せる。 「おや」、「撫でて欲しいんですか」そう言いつつ手を伸ばした。
それを見て猫は手に頭をこすり寄せ、「にゃぁあ」と目を細めている。