メロメロになる

一握り程度ほどあったイリコがミケにゃん親子のお腹の中にだいたいおさまった頃、イリコは箱のそこに僅かばかりとなった。すると、仔猫達は箱から顔を上げて少し離れたり、また箱に顔を入れて食べようとしたり。
もしかして食べづらいのかもしれないと、掌に2、3尾ほど乗せて差し出してみた。すると、黒ちびはミケにゃんの側へ行ってしまい、茶トラも少し離れてしまって掌からは食べてくれそうにない。唯一、キジトラが近くに居てじっと掌に乗せたイリコを見ているので、その仔へと掌を近づけてみた。
おっかなびっくり1匹目を口にくわえて1、2歩後ずさったところで食べた。手から食べてくれたことが嬉しい。
1度食べるともう平気らしい、パクパク、カリカリ。掌から4匹ほど食べた。おまけに小指もかじってなめた。暖かい口や舌で小指をかじってなめられたので、またまた可愛いーくて嬉しーとメロメロとなった。