やばっ

久万さん宅ではお菓子を食べ、あれやらこれやらと話しては楽しく笑って過ごした。
そのとき、な、な、なんとーっ、久万さんがビールを飲ませてくれた。 お昼にビール。 ほほほっ...嬉しいぞーっ。
冷えた350mlの缶ビールをプシュッと開けて、トクトクッとグラスに注ぐと、黄金色した液体がふっくらとした泡を頂いているではあーりませんか。
そりゃもう美味しい。 普段、ビールなんてな贅沢は出来ません。
毎週末に飲むのは、お安いチュウハイや発泡酒、あるいは2本で1000円っていうワイン(1本を3日かけて飲む)ですから。
ビールどう? と聞かれると、そりゃ是非ってことになり、その姿を見ただけで、そりゃもうハイテンションです。 酔う前からご機嫌。
つまみまで要求して、美味しく頂くのでした。
半分まで飲んだところで、頭の中がくるーりん、くるーりんと回り始め、すっかり飲み干したときには大変酔っているという、なんてお安いんだ、自分って状態。
帰りはバスでなければと思ったけど、なんと70円しか持ってなかった。
久万さんに150円の回数券を貰い、無事にバスで帰ったのであった。
えーっと、70円しか持ってなかったのは、かなり恥ずかしい。