誤魔化しきれたのか?

いよいよクロちゃん家の数歩前までやってきた。
すると、気づいたクロちゃんは「ニャァン」と何度か鳴いて寄ってくる。可愛い、可愛いけどまずーい。とーってもまずーい。
内心ドキドキしながら、「ネコちゃん、ネコちゃん」と呼びかけ、スリスリして甘えてくるクロちゃんによそよそしい態度をとりつつ、「可愛いネコちゃん」「バイバイ」と誤魔化しながら早々にその場から逃げた。
ヨダレが出るほど撫でてもらえないからか、不満そうなクロちゃん。今日の夜に会えたらたんまり撫でるので許してと心の中で言ってみる。